華麗に演出されたソチ冬季五輪の閉会式(中川明紀撮影)

華麗に演出されたソチ冬季五輪の閉会式(中川明紀撮影)

 【ソチ五輪取材班】第22回冬季五輪ソチ大会は23日夜(日本時間24日未明)、フィシュト五輪スタジアムで閉会式が行われ、17日間に史上最多の88カ国・地域から約2900人の選手が参加して、7競技、98種目で熱戦が繰り広げられた雪と氷のスポーツの祭典は幕を閉じた。

 閉会式ではカーリング女子の小笠原歩(北海道銀行)が旗手を務め、フィギュアスケート男子金メダルの羽生結弦(ANA)、スノーボード女子パラレル大回転銀メダルの竹内智香(広島ガス、クラーク高出)らが笑顔で歩いた。

 日本選手団は、スキー・ジャンプの男子ラージヒルで銀、団体で銅を獲得した41歳の葛西紀明(土屋ホーム)が日本の冬季五輪メダリストの最年長記録を塗り替えるなど、海外の冬季五輪で最多のメダル8個を獲得した。

 プーチン大統領の強い指導力の下、ロシアが威信を懸けた大会で心配されたテロは起きず、運営面で大きな混乱はなかった。国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長は「ロシアは約束したものをすべて用意してくれた」と賛辞を贈り、閉幕を宣言した。

 五輪旗はソチ市長から2018年冬季五輪を開催する韓国・平昌(ピョンチャン)郡トップの李錫来(イソクレ)氏に引き継がれた。

 日本選手団本隊は24日午後にチャーター機でソチを離れ、日本に25日朝に到着する。

 ソチでは五輪に続き、3月7日から16日まで冬季パラリンピックが開催される。


旗手・小笠原 晴れやか

ソチ冬季五輪の閉会式で、笑顔で入場する旗手のカーリング女子・小笠原歩(中川明紀撮影)

ソチ冬季五輪の閉会式で、笑顔で入場する旗手のカーリング女子・小笠原歩(中川明紀撮影)

 激戦を戦い終えた表情は柔らかだった。開会式に続いて閉会式でも日本選手団の旗手を務めたカーリング女子の小笠原歩(35)=北海道銀行=は満面の笑みを浮かべ、各国の旗手の最後尾で登場した。

 2006年トリノ五輪代表のチームメートだった船山弓枝(35)とともに、結婚、出産を経て、現役復帰してつかんだ8年ぶりの五輪は1次リーグで苦戦した。

 2勝4敗と後がなくなった15日に日本選手団の主将を務めたノルディックスキー・ジャンプ男子の葛西紀明(41)が個人ラージヒルで銀メダルを獲得したことに「(旗手が)重圧にならないようにやっていたが、主将が頑張っていた。私もあと一つ二つ勝ちたい」と発奮。その後は世界ランキング上位のスイス、中国に連勝するなど5位となり、自国開催の1998年長野大会(当時出場国8カ国、現在10カ国)に並ぶ過去最高の成績を挙げた。

 「もっともっと試合がしたかったなというのが正直な思い」と話した35歳はスタンドで、ソチから韓国・平昌へバトンタッチする閉会式のセレモニーを見守った。(平田康人)