手前右から時計回りに「ビーフシチュー」「ジャガイモの冷製スープ」「サクラマスクレープ包み・タルタルソース」「ゴボウの炊き込みごはん」「牛肉とピーマンの生春巻き」「いももちの茶碗蒸し」

フルコース 和洋多彩に

 南区・北ノ沢の住宅街に立つ、洋瓦をあしらったしゃれた外観のレストラン。自宅の居間を改装し、店主の田中則久さん(56)が1999年にオープンした。「サラ」はスペイン語で「居間」を意味するように、家庭的な雰囲気。店名の「サイロ」は亡父・久雄さんがススキノで30年間営んだ郷土料理店から引き継いだという。店先に建てた小さなサイロが目印だ。

 昼夜ともコースが中心だが、スープやメインの肉・魚料理のほか、メニューには茶わん蒸しや生春巻きなども含まれている。「洋食、和食の枠にとらわれず、旬の味覚を楽しんでほしい」と田中さん。コース料理はナイフとフォークではなく箸で食べるスタイルだ。

 フルコースは季節によって内容が変わり、この日は「ジャガイモの冷製スープ」から始まった。舌触り滑らかでイモの風味がしっかり感じられる。続いて「いももちの茶碗蒸し」。意外な組み合わせに思えたが、だしの利いたあんかけ茶わん蒸しにいももちがなじんでいる。きめの細かさで定評ある十勝産「大正メークイン」のみ使用するため、1年分を地下の大型冷蔵室で低温保管しているそう。

 チンジャオロース風の一口サラダ「牛肉とピーマンの生春巻き」が出た後、いよいよメインの「ビーフシチュー」の登場だ。たっぷりの野菜を丸2日間じっくり煮込み、とろみを出したデミグラスソースは、さまざまな食材のうま味が溶け出して奥深い味わい。旬の道産マスを使った「サクラマスクレープ包み・タルタルソース」も絶品だ。締めは「ゴボウの炊き込みごはん」。これにデザートと飲み物が付く。ボリュームも大満足のコース料理をリーズナブルに楽しめるのもうれしい。このコースは今月いっぱい提供する予定。

 久雄さんはフレンチシェフの経歴も持つ異色の料理人だったという。父親譲りの多彩な感覚が、心と体に優しい料理の数々を生み出しているのだろう。

住所 札幌市南区北ノ沢6
電話番号 011・571・0173
営業時間 午前11時30分~午後3時、午後5~9時、日曜は午前11時30分~午後8時
休日 水曜定休
主なメニューと料金 フルコース2000円、肉料理コース1600円、魚料理コース1200円。アラカルトは「ビーフシチュー」1000円、「ピザ」1000円、「生パスタ」850円~
総席数 26席(全席禁煙)
駐車場 4台