▽第16節 札幌 1―2 柏 (6月25日、千葉県柏市・日立柏サッカー場)

 首位の柏に破れて6連敗を喫した札幌。とうとう大宮と入れ替わり降格圏16位へと沈むこととなった。敵地での首位との戦いということを考えると、終盤踏ん張れなかったのも仕方がない。あれ以上を選手に求めるのは酷。あわよくば引き分けて勝ち点1という期待はあったが…。

 ケガから復帰したヘイスが先発に名を連ね、連敗脱出に期待を抱かせた。これまでケガでコンディションが上がらず、出場機会があたえられなかったヘイスだが、この日はうそのように柏DFを手玉に取りレベルの違うプレーを見せた。

 周りもよく見えており、ボールを奪われることはほとんどなかった。ゴール前でもアイデアのあるプレーを披露し、得点を予感させた。得点となった2本目のFKは、ゴールの臭いがぷんぷんだった。相手DFを引きつけてくれるヘイスが復調してくれたのは大きい。最近、都倉が沈黙し得点から遠ざかっているが流れがこれで変わるのでは。

 問題は次節の清水戦(札幌ドーム)である。ここを落とすようなことがあると、降格圏に染まってしまう可能性がある。まだリーグ折り返し地点だが、精神的にもかなりきつくなる。J1残留への最大の分岐点と言っていいだろう。

 しかし、今日28日にルヴァン杯準々決勝進出をかけたプレーオフC大阪戦があり、かなり主力も投入せざるを得ない状況にある。プレーオフから中2日で清水戦を迎える過密日程をどうマネジメントするか。四方田監督の采配は要注目である。

 その四方田監督だが、リーグ戦6連敗、天皇杯は7部相当のアマチュアチームに初戦敗退を喫した。こうした事態を招けば、この世界では解任がささやかれるのがふつうである。すでに新潟と大宮は監督が退任し、現在3位の鹿島でさえ監督が交代した。

 あまり騒ぎ立てたくないが、当然、野々村社長はさまざまな局面を想定し、策を練っている状況だろう。(平川弘=サッカー解説者、元日本代表)

柏戦
選手名 出場 評価 ひとこと
GK
具聖潤 奮闘とキックミス
DF
金眠泰 切り返しに完敗
横山知伸 あれはPK
菊地直哉 不具合で最後は前線
MF
マセード もう少しアイデア出して
河合竜二 鼓舞する危険タックル
兵藤慎剛 巧妙目隠し壁
荒野拓馬 運動量もボールロスト
宮沢裕樹 さばきミスと決定機
早坂良太 裏は取られなかった
菅大輝 守備奔走で前に出れず
FW
ヘイス やっと助っ人のプレー
金園英学 仕事は守備
都倉賢 ヘッド決めきれず

※出場は◎フル出場▽先発途中交代▲途中出場
 評価はA大変良いB良いC普通D悪い、―は採点不可