▽第4節 札幌 2―1 広島 (3月18日、札幌ドーム)

 開幕から4試合目で今季初勝利を手にした札幌。開幕の仙台戦を落として流れが悪くなり、強敵の広島相手では相当、分が悪いと踏んでいた。それだけに、5年ぶりのJ1での勝ち点3は格別である。

 広島は昨年の得点王のウタカや佐藤寿人、浅野拓磨がチームを去り、全体のバランスを崩していたことも札幌には有利な点であった。しかし、ここ5シーズンで3回チャンピオンになっている広島を破ったのは自信になる。

 C大阪戦でも、ホームで積極的なゲーム内容であったし、リーグと並行して戦ったルヴァン杯では、主力も投入するチーム一丸の戦いで磐田を撃破。札幌が浮上する兆候は少なからずあった。特にエースの都倉がC大阪戦、磐田戦と2試合連続ゴールで、調子を上げていたのは明らかだった。

 広島戦でも3戦連発となる先制ゴールをたたき出し、広島の出はなをくじいた。兵藤からのロングパスに反応し、DFラインの背後に抜け出した。その際、都倉と相手DF千葉和彦が接触し倒れたので、ファウルかな?と思ったが笛はなし。都倉は落ち着いてGKとの1対1を制し、ネットを揺らした。広島側は当然、審判に抗議したが、受け入れられなかった。

 C大阪戦の都倉のヘッドによる得点も相手DFを手ではねのけたため反則くさかったが、今回も微妙なプレーだった。個人的な意見だが、今回の方がセーフだと思う。笛が鳴らないのは、札幌サポーターが醸し出すアドバンテージと都倉のプレーに迷いがないからだ。

 まだ本領を発揮できていない金園には、もう少し我慢が必要。泥くさく走りまわって攻撃の起点となるものの、ゴール前での落ち着き、思い切りがない。終盤の決定機にトラップミスした場面などは、自分のリズムでなく息が上がってしまっていた。

 あと忘れてはいけないのは、前半の相手の決定機に具がセーブし、望みをつないだこと。あれが入っていたら、結果は別のものになっていただろう。(平川弘=サッカー解説者、元日本代表)

広島戦
選手名 出場 評価 ひとこと
GK
具聖潤 前半の決定機阻止
DF
金眠泰 よく触ってクリア
横山知伸 最後まで粘り強さあり
福森晃斗 正確キックで2点目演出
MF
マセード 1回裏取られる
荒野拓馬 特になし
宮沢裕樹 完璧なボールさばき
深井一希 少々ミスも慌てず
石井謙伍 運ぶ
兵藤慎剛 先制演出ももっと絡んで
田中雄大 何回裏取られんの
FW
金園英学 あれ止まらんか
河合竜二 積極的に前へ
都倉賢 失点場面は反省を

※出場は◎フル出場▽先発途中交代▲途中出場
 評価はA大変良いB良いC普通D悪い、―は採点不可