ルヴァン杯の磐田戦で、ボランチの位置で躍動した菅(右)=中川明紀撮影

走力生かし積極突破

 札幌U―18(18歳以下)から今季昇格したFW菅が、本来とは異なるボランチの位置に挑戦中だ。15日、2―0で勝利したYBCルヴァン・カップ初戦の磐田戦ではフル出場し、何度も見せ場をつくった。前線に比べて前を向いた状態でボールを受けやすく、積極的に突破を仕掛ける菅の持ち味も生きそうだ。(渡辺史哉)

 菅は左足のシュート力と力強いドリブル突破が武器。キャンプ序盤は3―4―3の布陣のシャドーストライカーの位置で試される機会が多かった。ただ、J1開幕後、チームは3ボランチを多く採用し、FWは2枚に。リーグ戦は4戦連続でベンチ外となった。

 控え組中心で挑んだ磐田戦は、3ボランチのうち、左ボランチで出場機会を得たものの、菅は試合前に「あのポジションでやることに迷いがある」と語っていた。守備時に後方の選手から指示を受けて動くことの多い前線と比べ、ボランチは「自分が(前線の選手を)動かさないといけない」ためだ。

 ところが試合では攻守に頼もしいプレーを披露。特に後半は磐田の左サイドを何度も突破した。先制点の場面ではマセードの右クロスをファーサイドで折り返して上原の先制点を演出。速攻から都倉の追加点もアシストし「得点に絡めて良かった」と振り返った。

 四方田監督は菅のボランチ起用の理由について、「走れるのが彼の長所。2列目から突破に関わることもできる」と攻守に貢献できる点を挙げた。その上で「彼が今までやってきたポジションだと思っている。1.5列目と同じ意味合いだと捉えている。ボランチと名前がつくからいけない」と、菅の持ち味を生かせる位置だと強調した。