信頼できる情報、すぐに手に入る

タレント 鈴井貴之さん(52)

 芝居や演劇などのアイデアや企画を考える時、「表裏一体、逆も真なり」を座右の銘にしています。意識しているのは、一つの物事に対して見方が偏らないよう広い視野を持って考えることです。

 1日の半分はパソコンに向かって仕事をしていますが、インターネットの情報は「うのみにしたら危険」と懐疑的に見ています。山のように一次情報がある中で、本当に信頼できる情報なのかを見極めるのは難しい。そこで重視するのは情報の出所です。その中でも新聞社が発信する情報は事前に選別され、社内でもチェックされているため信頼性が高いと思っています。

 そんな時に登場するのがどうしん電子版です。例えば、道内で大きな事件が起きた時、キーワード検索をすれば、発生から順番に調べられるので理解が深まります。「あの記事、いつの新聞に載っていたかな」という時も、ほとんどの記事はすぐに探せるのでありがたい。古新聞をひっくり返す必要がないので助かります。得たい情報をすぐに手に入れられるという面はネットショッピングの感覚に似ているかもしれません。

 また、文中の時事用語の意味を表示してくれる「用語解説」機能も重宝します。例えば、記事中にある「集団的自衛権」の意味が分からなくても、その語句にカーソルを合わせれば、その意味が表示されるので、検索サイトで調べる手間が省けます。

 数年前、出身地の赤平市で森を購入し、時々帰郷しては木を切ったり、草刈りをしたりして自然の中での生活を楽しんでいます。北海道の豊かな自然は、既成概念にとらわれない自由な発想を育ててくれていると感じます。

 しかし、今月に入り舞台「SHIP IN A BOTTLE(シップ・イン・ア・ボトル)」の公演が始まり、その生活から遠ざかっています。舞台は東京を皮切りに大阪、名古屋と続き、今週末は札幌で行います。4年前に復活させたソロプロジェクト「OOPARTS(オーパーツ)」の第2弾です。「海上刑務所」のマグロ漁船で必死に漁に従事する受刑者たちの物語で、脚本・演出のほか、出演もしています。

 これまで道外公演が続きましたが、いつも「早く北海道に帰りたい!」と思っていました。それくらい北海道は好きな場所で、ここを拠点にする私にとっては「東京が地方」です。道民は北海道新聞のことを「道新さん」と親しみを込めて呼んでいます。多分、地域に根ざした話題などを詳しく伝えてくれているからでしょう。

 新聞は小学生のころから読み始めましたが、朝刊はまずテレビ欄から見て、次に社会面、地方版、経済面とページをめくり、最後に1面です。「大人なら1面からだよな」と思っていますが、長年の習慣から変えられません(笑)。今は紙だけでなく電子版でも記事は読めますが、発信元が北海道新聞という確証があるので信頼性が増してくる感があります。

 すずい・たかゆき 赤平市生まれ。92年「クリエイティブオフィスキュー」を設立。HTBの番組「水曜どうでしょう」の企画のほか、出演もした。現在は会長兼タレントとして活躍中。舞台「SHIP IN A BOTTLE」の道内公演は11月28~30日に札幌・道新ホールで。問い合わせはクリエイティブオフィスキュー(電)011・219・0939へ。