5月23日は、ちょっと聞きなれない「世界カメの日」です。2000年に米国のNPOが提唱したものです。

 カメといえば、昭和のTVドラマの名セリフ「ドジでノロマなカメ」とか、童話「ウサギとカメ」で知られるように、動きの鈍い動物の代表のように思われています。

 実際にカメが走る?スピードは、陸上では、アカウミガメで時速約350メートル、リクガメで時速約500メートルといわれています。しかし、リクガメの最大種ガラパゴスゾウガメは時速約3.3キロメートルで走るといわれているので、人の歩行速度、時速約4キロメートルと比べても、それほど遜色はありません。

 しかし、水中となるとオサガメの泳ぐ速度は時速約24キロメートルで、人の速度(約7キロメートル)をはるかに超えています。もう「鈍足」とはいえませんね。

 一方で、「ツルは千年、カメは万年」といいますが、ミドリガメなどの寿命は平均20年前後で、リクガメは約50年です。現存最高齡は、英国で暮らすセーシェルセマルゾウガメのジョナサンで185歳ですが、ギネス記録では188歳のホウシャガメ。しかし、未公認記録では、インドに何と250歳以上生きたとされるアルダブラゾウガメがいたそうです。

 ゆったりとした生活様式が長寿の秘密かも。見習いたいですね。(獣医学博士 石川濶)