春の交通安全週間は終わりましたが、いつも安全運転を心がけたいものです。さて、ドライブシーズンに増えるのは野生動物との接触事故です。山道などを走っていて突然、シカやキツネが飛び出してきた、という経験は誰しも持っているもの。万一、野生動物と交通事故を起こした時の対処方法はどうしたらよいでしょうか。

 野生動物をはねてしまった場合、法律上、動物は「もの」として扱われるため、罪にはなりません。しかし、動けない動物の処置や関係機関への通報は義務付けられています。

 後続車の迷惑にならないように死骸は路肩に寄せ、警察など関係機関に通報しましょう。一般道は管轄する市町村または保健所、国道・道道は国(各地の開発建設部)か道(各地の建設管理部)、高速道は東日本高速道路(NEXCO東日本)が通報先になります。

 北海道での野生動物との交通事故件数はエゾシカが約3割を占めており、10年前の4倍以上に増えています。また、大型動物なので衝突した車の損害も大きいですね。ある損保会社の発表では、2014年の事故発生件数は745件、車両保険の支払総額は約3億6千万円にもなっています。

 ロードキルと呼ばれる車による動物の死亡事故。楽しいドライブを続けるためにも、動物の飛び出しには十分注意しましょう。(獣医学博士 石川濶)