10日から始まった愛鳥週間。野鳥を保護し、自然に親しむことが目的です。

 先月、釧路市動物園では、国の天然記念物で絶滅危惧種のシマフクロウが抱卵を放棄したため、ワシミミズクが代理母となり卵を温めることになりました。しかし、結局、ふ化は失敗したようです。

 フクロウとミミズクは分類上、とても近い仲間です。ミミズクという名は、頭部にある耳のような形の羽角(うかく)という羽毛からきたものです。フクロウは古代ギリシャでは女神アテナの従者で、「森の賢者」と称されるなど知恵の象徴とされています。

 人気映画「ハリー・ポッター」シリーズに登場するハリーの相棒ヘドウィグは、ワシミミズク属のシロフクロウです。その大きな瞳と愛らしいしぐさが大人気となり、全国各地に「フクロウカフェ」ができるきっかけにもなりました。

 しかし、フクロウはペットとして飼うにはとても難しい鳥です。まず肉食のため、普通の市販の鳥用フードは食べません。毎日、新鮮なラットやヒヨコ、ふ化したばかりのウズラなどのヒナの肉を用意する必要があります。

 また、大型種のため、ケージ飼いをするには、かなり大きなケージとスペースを用意する必要があります。安易に飼うことはできませんね。やっぱり、フクロウカフェで見たり触れたりして楽しむのが一番です。(獣医学博士 石川濶)