ファイナルステージ第5戦の三回。2点差に迫る適時打を放った杉谷選手

 キャンプが終わり、明日3月1日から札幌ドームでのオープン戦がスタートします。野球観戦を待ちわびていたファンの皆さんは、「シーズンがやっと始まる」と胸が躍っていることでしょう。

 その中で、各選手の活躍とともに今季、栗山英樹監督がどんな采配を見せてくれるか、注目している方も多いと思います。

 昨年末、栗山監督の著書「最高のチームの作り方」が発売され、書店で手に取るファンが目立っています。私も早速、買って読みましたが、日本一に至るまでの感動的な物語が、これでもかというくらいに凝縮された内容になっています。

 記憶に新しいところで、杉谷拳士選手のクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージでのスタメン起用についても書かれています。

 リーグ優勝の祝勝会でお酒が入った杉谷選手は、自分をスタメン起用しないことに対し、「監督、勇気を持ってください!」。栗山監督は第5戦、調子を落としていた田中賢介選手に代えてスタメン起用する際に呼び、「拳士、オレは勇気を持ったからな。おまえも勇気を持てよ」と送り出しました。杉谷選手はダイビングキャッチでピンチを救い、タイムリーヒットも打ち、チームに勢いをつけました。

 あるテレビ番組で栗山監督が「夜中に選手が訪ねてきたりするから、試合後は外に出ないようにしています」「試合で負けた後は選手が来るかもしれないので、お酒を控えています」と語るのを聞いて、監督は仕事に命をかけていると改めて実感しました。

 栗山監督がファイターズの指揮官になる時、「コーチ経験もない人に監督ができるの?」という見方が多かったのも事実。大谷翔平選手の二刀流挑戦もそうですが、いつも果敢に挑戦してきたファイターズ。そうした歩みを見続けてきたからこそ、ファイターズに魅力を感じるファンが多いと言えます。

 自前で選手を育て、実力をつけた選手たちが、チームワークでスター軍団に立ち向かっていく。そんなひたむきな姿にファンは温かい拍手を送っています。

 「日本一になっても、次の年、また同じチームで戦って勝てるほど、プロの世界は甘くない。野球は生き物だ。だから面白い」。栗山監督らしい言葉です。今年もドラマチックな野球を期待しています。(私設応援組織「日本ハムファイターズ応援作戦会議」代表)

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 「がんばれファイターズ」は来週から、タイトルを「Go!Go!ファイターズ」と新しくして連載します。