道新小学生新聞「週刊フムフム」は、今回で最終号です。1994年11月5日の創刊(そうかん)から数えて、1103号になりました。20年余りの歴史をふり返り、見守ってくれた人たちの声を聞きました。《舩木理依(ふなきりえ)》

創刊(そうかん)号トップニュース プロ野球イチロー選手

 「フムフム」の名付け親は、札幌(さっぽろ)市内の小学3年(当時)の男の子です。152通の応募(おうぼ)から選ばれました。「とびっきり」「ヨモット」なども候補(こうほ)でした。

 初めは夕刊(ゆうかん)のページの一つで、創刊(そうかん)号のトップニュースは、みんなも知っているプロ野球選手イチローです。

 今はアメリカの大リーグでかつやくしていますが、1994年は日本でオリックスに所属(しょぞく)し、シーズン210安打のプロ野球記録を達成した年。記者が感想を聞くと、「ぼくなりにやってきただけ」と、21歳のこのころから冷静でした。

 一番古くからあるコーナーは通信員のリポートで、1995年7月に始まりました。次は、1998年1月スタートの「せんりゅう広場」。第1回をみると、「まっ白な 天使今年もまいおりる」「友情(ゆうじょう)は 手を取り合ってできるもの」など、大人っぽい作品でした。

来週から土曜朝刊 道新こども新聞週刊(しゅうかん)まなぶん

 来週からは土曜日朝刊(ちょうかん)に「まなぶん」が折りこまれます。キャラクターも「ぶんちゃん」に交代。クイズや科学、算数の読み物を増(ふ)やし、ニュースもわかりやすくしょうかいします。これからもよろしくね。

「キャラクター決定」を伝える「フムフム」の紙面(1995年1月7日)

「キャラクター決定」を伝える「フムフム」の紙面(1995年1月7日)

キャラ生みの親 山田沙斗美(やまださとみ)さん 「新しい世界にふれよう」

 「知りたがりの大きな目、聞きたがりの大きな耳、空もとべる」

 1995年1月7日から、紙面をかざってくれたキャラクター「フムフム」。すがたと特徴(とくちょう)を考えてくれたのは、旭川(あさひかわ)市立新富(しんとみ)小3年だった山田沙斗美(やまださとみ)さんです。29歳(さい)の今は、富士山(ふじさん)のふもとにある山梨(やまなし)県富士吉田(ふじよしだ)市でスポーツジムの指導員(しどういん)をしています。旭川(あさひかわ)市の実家に帰り、小学生新聞を見るたび「フムフムがまだ使われている」とおどろいたそうです。

 山田(やまだ)さんは、23歳(さい)ころから登山に夢中(むちゅう)になりました。2013年に富士山(ふじさん)の山小屋で働いたことから、富士吉田(ふじよしだ)市に住もうと決意。今、週1回は、がけをのぼる「クライミング」を楽しんでいます。

 「やりたいことには、直感を信じて飛びこんだ。家族や周囲の人も支(ささ)えてくれました」という山田さん。好奇心(こうきしん)いっぱいで、自由に飛び回るフムフムにそっくりですね。「みんなも、チャンスがあったら新しい世界にふれてみて」と、小学生にメッセージを送ってくれました。

「フムフム」の紙面を見ながら話がはずむ寺本百合さん(中央上)と子どもたち《小川正成(おがわまさしげ)撮影》

「フムフム」の紙面を見ながら話がはずむ寺本百合さん(中央上)と子どもたち《小川正成(おがわまさしげ)撮影》

これからも家族みんなで 寺本(てらもと)さん親子

 「これ、覚えてる」「こっちはずいぶん前の記事だね」。

 昔の「フムフム」のコピーを読むのは、札幌(さっぽろ)市南(みなみ)区の寺本百合(てらもとゆり)さん(35)と真駒内曙(まこまないあけぼの)中2年の長女真優(まひろ)さん、1年の次女弥優(みひろ)さんです。3人にだかれた南(みなみ)小1年の三女直優(ちひろ)ちゃん、5歳(さい)の健晃(たけあき)ちゃんと健真(けんしん)ちゃんも紙面をのぞきこみます。

 フムフムが創刊(そうかん)した時、母の百合(ゆり)さんは中学生。「子どもにも分かる話が1ページに収(おさ)まって、読みやすかった」と言います。

 家庭をもってからも新聞は身近にありました。真優(まひろ)さん、弥優(みひろ)さんがフムフムを読み始めたのは小学低学年のころ。クイズなどに応募(おうぼ)し、紙面に名前がのったこともあります。「有名人の子どものころなどが分かるインタビュー『はい!質問(しつもん)』(2011~14年)が面白かった」と真優(まひろ)さんはふり返ります。

 直優(ちひろ)ちゃんが「好き」と指さすのは、まるはまさんのマンガ「どきどき動物学園」。中学生の2人も「動物の習性(しゅうせい)が分かって面白いです」と口をそろえました。

 新聞には、大人も知らない話がまんさい。「家族みんなで『読んだ? どう思った?』と会話できます。『まなぶん』もそうなるといいですね」と百合(ゆり)さんは期待しています。


<通信員だより>基礎(きそ)スキーテストで1級に

神田璃楽(かんだりら)《岩見沢(いわみざわ)市・日(ひ)の出(で)小6年》

 私(わたし)は小学校1年生から地元の基礎(きそ)スキーチームに入っています。スキーが大好きなので、うまくなるためにチームの練習以外にも家族と一緒(いっしょ)にスキー場に出掛(でか)けたり、1人で練習を重ねてきました。

 6年間で多くの先生に指導(しどう)していただきました。スキーチームの友達は別の学校ですがとても仲が良く、友達がいたからこそ頑張(がんば)ってこられたと思います。

 今年1月には級別テストの1級に合格(ごうかく)し自信が付きました。2月には初めて、すべる技術(ぎじゅつ)や姿勢(しせい)、スピードを競う技術選手権(ぎじゅつせんしゅけん)の全道大会予選にチャレンジしました。

 6年間の練習の成果を出すのが目標だったので、予選を突破(とっぱ)することができてうれしかったです。

 3月の全道大会の本番に向け、くいを残さないよう練習したいです。