Q.49歳女性。乳がん検診でマンモグラフィー検査を受けたところ、精密検査が必要と言われました。片方が「局所的非対称性陰影、カテゴリー3」だそうです。自分で触っても、しこりらしいものは見つかりません。どのような状態でどんな精密検査を受けるのでしょうか。がんではないか、心配でたまりません。

<回答> 田口和典さん 天使病院乳腺外科科長(札幌市東区)

 「局所的非対称性陰影」とは、左右の乳房のマンモグラフィーを比較して、非対称に濃度の高い部分を表す用語です。原因として三つのケースが考えられます。

 一つ目は、生理的な左右差です。人間のからだは完全に左右対称ではないので、正常な乳房でも左右の差のために局所的非対称性陰影と診断されることがあります。二つ目は、マンモグラフィー撮影で乳房を圧迫する時に正常な乳腺同士が偶然重なってしまい、局所的非対称性陰影として写る場合です。三つ目は、しこりが隠れている場合です。

 局所的非対称性陰影の多くは、生理的な左右差や乳腺の重なりで心配ありません。だが、しこりとの区別が難しい場合には「カテゴリー3」と判定されます。カテゴリー3とは「良性の可能性が非常に高いが、悪性も否定できない」ことを意味し、がんなどの悪性病変を否定するために精密検査が必要になります。

 精密検査としては「乳腺エコー」を行います。エコーでしこりがあれば追加検査を行いますが、しこりが写らなければ、次回は半年から1年後の定期検査でよいでしょう。精密検査で再度マンモグラフィー撮影をすると乳腺が重ならず、局所的非対称性陰影が消えていることもあります。

 「局所的非対称性陰影によるカテゴリー3」の精密検査の結果は、最終的に良性と診断される場合が多いので、あまりこわがらずに検査をお受けください。