質問 65歳女性。よく足がつります。太ももやふくらはぎが多いのですが、自転車をこいでいて足の裏がつったこともあります。バスに乗っていて、治まるまで降りられないこともありました。いつ起こるか分からないので不安です。足だけではなく、歯磨き中にブラシを持った指がつって動かなくなったこともあります。何が原因で、どうしたら改善するでしょうか。

 回答 手や足の筋肉がつる現象は「こむら返り」と呼ばれています。筋肉は運動中に伸びたり縮んだりを繰り返していますが、縮んだままの状態になってしまったのがこむら返りです。

 例えば、歩いているときには足首から先が上がったり下がったりを繰り返しています。このとき、ふくらはぎの筋肉は伸びたり縮んだりを繰り返しています。ふくらはぎの筋肉にこむら返りが起こると、筋肉が縮んだままになり、足首から先が下を向いたまま固まってしまい激しく痛みます。

 こむら返りは誰にでも起こる現象です。筋肉の疲労や運動不足、水分摂取の不足、大量の発汗などにより誘発されます。特に普段あまり運動をしない人が長距離を歩いたり、スポーツをしたりすると、こむら返りが起きやすくなります。これは、十分な準備運動や運動中の水分補給、運動後のクールダウン、ストレッチによりある程度予防が可能です。

 こむら返りは多くの場合、あまり心配のない症状です。しかし何回も繰り返す場合には、塩分の代謝に関係する内科的な病気(肝臓病、腎臓病、甲状腺疾患、糖尿病など)や、腰椎椎間板ヘルニアのような整形外科的な病気が背景にある場合があります。高血圧や気管支ぜんそくの薬の副作用で起こる場合もあります。

 ご質問の方は、足だけでなく手の指などもつるということですので、何か内科的な病気があるのかもしれません。まずはこうした病気の有無や薬の内容について、かかりつけ医と相談されてはいかがでしょうか。その結果、専門的な検査や治療が必要であれば、専門の内科や整形外科を紹介してもらえると思います。

(北海道医療センター神経内科・藤木直人さん=札幌市西区)