絵本でまちづくりを進める剣淵町(上川管内)。そのシンボル「絵本の館」には、約4万冊の絵本が所狭しと並んでいる。木のぬくもりが漂い、なんとも心地よい。

 ぐるりと館内を見学し、ちょっと一息つきたい―。そんな時は「喫茶らくがき」へ。剣淵産の野菜を使った軽食やジュースが楽しめる。この店、知的障害者授産施設「剣淵北の杜舎」の利用者や職員らが協力して、切り盛りしている。

 小腹がすいたので「カレーライス」を注文。剣淵産の玉ネギ、ニンジンを使ったチキンカレーだ。野菜のうま味がじんわり。辛さ控えめなので子供でも食べやすそう。「ミートスパゲッティ」は、甘味や酸味のバランスが良く懐かしい味だ。

 甘いものも充実している。「ケーキセット」は、カボチャ、くるみ、剣淵産黒千石入りの手づくりパウンドケーキの中から一つ選べ、好きな飲み物が付く。この日は、黒千石と「剣淵産しそジュース」を。その味わいに、思わずほっこり。

 人気の「そば茶ソフト」は「韃靼(だったん)そば茶」をソフトクリームにたっぷり振りかけたもの。そば茶は、北の杜舎の農園で栽培したソバの実を加工している。カリカリの香ばしさがいいアクセント。

 「農作物だけでなく、施設で作った食器も使っているんですよ」と胸を張る支援主任・太田美幸さん(35)。スタッフ一同、てきぱき仕事をこなし、みんな楽しそう。絵本、農業、福祉が一体化。まさに人に優しい空間である。なぜ、町内外からたくさんの人が訪れるのか。その理由がわかったような気がした。

<メモ>
 「喫茶らくがき」は上川管内剣淵町緑町15の3(絵本の館内)。(電)0165・34・3937。営業時間は午前10時~午後5時。水曜定休。35席(全席禁煙)。駐車場20台。