「焼鳥 坂ノ途中」は、その名の通り、地下鉄南北線南平岸駅を降り、白石藻岩通をHTBに向かって登る坂の途中にある。

 「焼き鳥好きが高じて、食べる側から作る側になってしまいました」と笑う店主の川村亘さん(42)が焼き鳥を調理し、それ以外の料理は奥さんの幸穂さん(41)が担当している。

 焼き台にもこだわり、洞爺湖町の職人手作りの炉を使用。肉のうま味を閉じ込め、ジューシーな焼き上がりになるという。種類豊富な焼き鳥の中から、まずは人気の3種をチョイス。知床産の鶏肉を青シソで巻いた「しそまき」には梅肉ソースが添えられ、さっぱりと食べられる。「自家製つくね」は親鳥のモモ肉にニラや酒かす、しょうがなどを加え、しっかりとした味付けになっている。「しろ」は豚の直腸のこと。とろけるような口当たりに、ビールが進む。「少し短めの串を使い、お子さんやお年寄りでも食べやすいように配慮しています」と亘さん。

 次に、熊本のソウルフードだという「ちくわポテサラ天」を。ニセコの男爵イモで作ったポテトサラダを太めのちくわの穴に詰め、衣をつけて揚げてある。初めて食べるのに、どこか懐かしい。子供も喜びそうな味だ。

 女性に人気の「れんこんパリパリチーズ焼」は、スライスしたレンコンの上に、チェダーチーズなど3種のチーズをかけて焼いたもの。サクッとした歯応えと、チーズのコクがクセになる。

 「自分たちの人生も坂の途中だなと思って、この店名を付けました。当然、上り坂ですよ」と話す2人。前向きな笑顔に元気をもらえそうだ。

<メモ>
 「焼鳥 坂ノ途中」は札幌市豊平区平岸4の13。(電)011・841・1800。営業時間は午後5~11時。月曜定休。24席(禁煙席なし)。駐車場なし。