新聞は、大人が読むものだと思っていませんか。実は、お子さんでも新聞は十分に読むことができます。
北海道新聞には、親子向けの紙面や記事がいろいろあります。
新聞を“親子で”または“お子さんが”読むことに、どのような利点があるのかをご紹介します。

新聞を読む子は学力が高い

出典:国立教育政策研究所編「PISA2009年調査 国際結果の分析・資料集下巻 データ編」314ページより

出典:国立教育政策研究所編「PISA2009年調査 国際結果の分析・資料集下巻 データ編」314ページより

2009年に経済協力開発機構(OECD)が実施した国際学習到達度調査(PISA)によると、新聞を読んでいる子どもの方が、読んでいない子どもに比べて「読解力」「数学」「科学」のいずれのテストにおいても点数が高い結果となりました。
このことは、新聞を読むことで、総合的な学力が育まれることを示唆しています。


出典:平成25年度全国学力・学習状況調査の結果を活用した学力に影響を与える要因分析に関する調査研究(国立お茶ノ水女子大学 2014年)

出典:平成25年度全国学力・学習状況調査の結果を活用した学力に影響を与える要因分析に関する調査研究(国立お茶ノ水女子大学 2014年)

文部科学省の全国学力テストの分析でも、子どもに新聞や本を読む働きかけをした場合と子どもの学力には、相関性が見られることが分かりました。
「子どもに新聞や本を読むことをすすめている」家庭の子の方が、すすめていない家庭の子に比べて正答率が高くなっています。

授業で新聞活用

小学校では2011年度からの学習指導要領により、新聞を活用した授業が行われています。

国語では、実際に取材や記事を書いて学級新聞をつくる授業や新聞の仕組みを理解して、記事を読み比べたり、記事に対する意見を述べる授業があります。
社会では、放送や新聞などの情報産業の果たす役割や生活との関わりについての授業があります。

北海道での具体的な授業科目

国語小学4年生、5年生
単元名「新聞をつくろう」「新聞を読もう」
社会小学5年生
単元名 「くらしを支える情報」「情報化した社会とわたしたちの生活」

※使用する教科書により単元名が変わります。

求められる国語力

小学校は国語力の基礎作りの時期

出典:「平成16年 文部科学省文化審議会答申より抜粋したものを加工」

出典:「平成16年 文部科学省文化審議会答申より抜粋したものを加工」

2004年の文部科学省文化審議会答申では、これからの時代に求められる国語の力には、「聞く力・話す力・読む力・書く力」の4つの要素があるとしています。
小学生の時期に、これらの国語力を高めるには、子どもの発達段階に応じた学習が必要となります。
ここでは、脳科学の知見を参考にご紹介します。

  • 小学生の時期では、語い力など言葉の知識をつかさどる側頭葉や頭頂葉などの神経細胞の成長が続きます。
  • 高学年に入ると、論理的思考力・表現力にかかわる前頭前野が発達します。

以上のことから小学生では、「読む・書く」の繰り返し練習により、国語力の基礎となる言葉の知識を確実に身に付けることが重要です。
特に「読み」の学習は、語い力を高めることにつながります。

新聞は国語力を高めることに活用できます

  • 新聞は、文章のプロが書いているので、正確な漢字力や語い力を高めるのに有効です。
  • 新聞は、文章が整理されているので、記事を読むことで、論理的思考力を高めることができます。

親子コミュニケーションに新聞

親子のコミュニケーションを高めることは、“子どもの言葉を育てる”ことにつながります。
家庭で新聞や本を「読み聞かせる」ことはとても大切です。
子どもが言葉を覚えてコミュニケーション能力を獲得していく上で、何でも話せる親との関係が最も重要となります。

新聞が、親子のコミュニケーションに活用できるというデータを紹介します。


  1. 2008年に実施した
    日本新聞教育文化財団の「NIE実践の実態調査結果報告」には、学校で新聞の読み聞かせの授業が開始されたことによって、
    • 家族の会話が広がった
    • 社会への関心が高まった
    • 自分の意見を持つようになった
    など新聞を読むことへの好意的な感想が多数紹介されています。
  2. 北海道新聞社が行った
    道内の小学生の子を持つ親に聞いたアンケートでも、「子ども向け新聞に期待すること」という設問に対して、「親子のコミュニケーションに活用できる」との回答がおよそ65%となっています。