審査評  「夏の記憶」をテーマにした「フォトランド HOKKAIDO」は、77人から200点の応募がありました。夏のイベントを楽しむ人々の姿や、自然の営みなどを捉えた優れた作品が多く寄せられました。
 1席の「ヨットレース」は函館港付近で行われたレースに挑むヨット上のひとコマです。青い海原に波しぶき。強い風を受けるヨットの帆を満身の力で操作する選手の姿を捉えました。臨場感にあふれ、迫力満点です。
 2席のうち「ふらのの顔」は富良野市の「北海へそ祭り」で踊る人の腹です。魚眼レンズを使い下からのアングルで撮ったため、腹の大きさが誇張され、ユーモラスに撮れました。
 次に「真夏の眼差し」は自宅の庭木に張り巡らされたクモの糸に残った雨の水滴を接写レンズで撮影しました。水滴への映り込みが目のようにも見える不思議な写真になりました。
 3席は3点。「若者」は片付けのために車で運ばれるみこしにつかまる青年たちです。威勢の良い姿が祭りの熱気を感じさせます。
 「ガキの頃」は海岸で遊ぶ子供たちです。家路につこうとする子供たちの姿を捉えました。シルエット姿が印象的です。
 「飛び立ち間近」は、ピンクの花が咲く草にしがみつくセミです。羽化したばかりの姿が命の輝きを感じさせます。
(北海道新聞社写真部次長 植村佳弘)

2015年9月5日北海道新聞夕刊掲載

1席

「ヨット・レース」
寺谷泰広さん=函館市

2席

「ふらのの顔」
鈴木佳夫さん=岩見沢市

「真夏の眼差し」
竹田徹夫さん=渡島管内知内町

3席

「飛び立ち間近」
川内恒子さん=小樽市

「ガキの頃」
吉村登美子さん=千歳市

「若者」
宗山和夫さん=渡島管内七飯町

佳作

「少年の夏」
妹尾雄太郎さん=札幌市

「夏の思い出」
加藤憲秋さん=恵庭市

「背比べ」
佐藤卓朗さん=千歳市

「楽しい~」
倉田輝美さん=札幌市

「兄妹」
村井正人さん=恵庭市