審査評  「ある冬の日に」をテーマにした「フォトランド HOKKAIDO」は、82人から237点の応募がありました。動物や冬を楽しむ子供たち、雪や氷が織り成す美しい造形など、力作が多く寄せられました。
 1席の「いつまで降るの?」は函館市熱帯植物園で温泉につかるサルです。撮影中に急に寒くなり、大粒の雪が降りだしました。空を見上げ、雪がやむことを祈っているかのようなサルのまなざしとしぐさが印象的です。
 2席のうち「ウインドウ・アート」はホテルのガラスについた窓霜と窓氷を接写しました。菊地さんは北大名誉教授。雪の結晶の研究者らしい視線で、幻想的な作品に仕上げました。
 次に「凍(しば)れを楽しんで!」は「千歳・支笏湖氷濤(ひょうとう)まつり」のすべり台で遊ぶ子供たちです。ライトアップされた美しい氷の輝きから、子供たちの歓声が聞こえてくるようです。
 3席は3点です。「この道 いずこへ」は日没間近の美唄市の農道です。いてつく道の先に人々の暮らしを感じさせるような心象的な作品です。
 「風雪に耐えて」は函館市の山中で雪まみれになってたたずむフクロウです。厳しい寒さに耐えて生きる姿に生命の輝きを感じます。
 「かまくら重力波」は札幌市内のイベントで撮られました。魚眼レンズで撮影、光りが渦巻くような不思議な光景になりました。
(北海道新聞社写真部次長 植村佳弘)

2016年3月5日北海道新聞夕刊掲載

1席

「いつまで降るの?」
保科俊一さん=函館市

2席

「ウインドウ・アート」
菊地勝弘さん=札幌市

「凍(しば)れを楽しんで!」
吉村登美子さん=千歳市

3席

「この道 いずこへ」
成田智志さん=江別市

「風雪に耐えて」
山口健一さん=函館市

「かまくら重力波」
袰田祥健さん=岩見沢市

佳作

「雪あそび」
友広茂夫さん=岩見沢市

「K点を目指して」
宮田芳明さん=札幌市

「樹影駆ける」
長島秀雄さん=札幌市

「のぞいてみたろ」
浦田光子さん=札幌市

「あたたかなひかり」
東谷静香さん=札幌市