新青森駅(左下)から北へ延びる北海道新幹線の高架橋=青森市(本社ヘリから)

 青函連絡船として活躍した八甲田丸が桟橋に係留されているJR青森駅上空から西に目を転じると、東北新幹線の終着駅・新青森駅が見えてくる。そこから一面の水田が広がる青森平野を北に突っ切って延びるのが、北海道新幹線の高架橋だ。

 北海道新幹線は2005年5月、新青森―新函館(仮称)間約148キロで工事が始まった。本年度中には事業費ベースで79%の工事が完了する見通しで、16年3月の開業を目指し、レール敷設や電気設備の工事が急ピッチで進められている。

 新幹線が走る青森平野には、三内丸山遺跡をはじめとする縄文遺跡が点在。地域の人たちは、古くから道南と盛んに交流してきた。その平野を一直線に縦断する新幹線は、新青森―新函館間を最高時速260キロ、最速40分で結ぶ予定だ。

 新青森駅から続く高架橋は、トンネルが約65%を占めるこの区間では最長の約18キロ。一直線に延びるその姿は、時空を超えて青森と道南を結ぶ新たな懸け橋にも見えてくる。

 北海道新幹線は開業まで3年を切り、構造物の大半が姿を現した。上空から見た新幹線の「今」を紹介する。(文を函館報道部・安藤健、写真を同植村佳弘、石川崇子が担当し6回連載します)