通り初め式で「祝開通」の横断幕を掲げて走るトラック=14日午後0時10分すぎ、函館インターチェンジ付近(岩崎勝撮影)

 「次は私たちの番だ」―。北陸新幹線が開業した14日、道南では、新函館北斗駅と函館市街地のアクセス向上につながる「函館新外環状道路」の開通や、青函の代表がお国自慢を競うイベントがあり、1年後の北海道新幹線開業へ市民が思いを新たにした。また、集客のライバルとなる北陸を現地視察した道南の行政関係者からは「負けないよう準備を進める」との声が上がった。

 自動車専用道「函館新外環状道路」(新外環道)の函館インターチェンジ(IC、函館市桔梗町)―赤川IC(同赤川町)間2・4キロが部分開通した14日、祝賀セレモニーに参加した関係者からは、北海道新幹線新函館北斗駅と函館市街地とのアクセス強化や道南地域の物流の円滑化などに期待する声が上がった。

 同日午前、函館IC近くの桔梗中で行われた開通式で、工藤寿樹函館市長は「この道路を有効に活用することが、新幹線効果を道南全体に広げていくことにつながるものと確信している」とあいさつした。

 函館開建によると、新外環道の部分開通により、新函館北斗駅―函館空港間は函館新道を経由して40分で結ばれることになる。新外環道と函館新道、函館江差自動車道の三つの自動車専用道は函館ICで直結しており、函館市内の湯の川温泉、トラピスチヌ修道院、北斗市のトラピスト修道院を巡って新函館北斗駅に行くルートも、よりスムーズな移動が可能になる。自治体をまたいだ広域観光の連携強化にもつながりそうだ。

 納品や移動の時間に厳格さを求められる運輸関係者の期待も大きい。通り初め式に参加した七飯町のトラック運転手小柳義泰さん(46)は、日頃は北斗市内の物流拠点から函館などのスーパーに商品を配送しており「産業道路の渋滞の緩和につながると思う。早く湯の川方面まで新外環道を延ばしてほしい」と述べ開業時期が未定の函館空港ICまでの早期開通を望んだ。

 函館市内の一般道では、前日まで白い幕で覆われていた「赤川IC」の案内看板が姿を見せた。午後3時から一般車の開通が始まると、待ちかねていたドライバーが続々と開通区間に入り、南側に望む函館山や市街地の眺めを楽しんだ。一時は赤川IC出口の信号を先頭に、1キロ余りにわたって渋滞した。(星野真)