リニア中央新幹線の試験車両「L0系」。30年後には東京―大阪間を1時間余りで結ぶ計画だ=2013年8月、山梨県

 かつて“夢物語”と言われた北海道新幹線が、ついに津軽海峡(かいきょう)を渡(わた)る日がやってきたね。新幹線には夢という言葉がよく似合う。今も夢のようだけれど、実現に近づいているプロジェクトがあるよ。

 品川(東京)―名古屋間を最高時速500キロ、最短40分で結ぶ「リニア中央新幹線」だ。東海道新幹線の輸送能力が限界に近いことから、JR東海が約5兆円の建設費(自治体負担の中間駅を除く)を全額負担し、2027年の開業を目指して工事を始めている。

 鉄の車輪がレールを走る従来の新幹線とは違(ちが)い、磁石の力で車両を地上から10センチ浮(う)かせて走る「磁気浮上(ふじょう)方式」の鉄道だ。

 旧国鉄が1960年代から次世代の鉄道として研究を始め、97年にJR東海が山梨県に実験線を設け、実用化を目指してきた。2045年には大阪まで延び、東京―大阪間は最短1時間7分に短縮されるそうだ。

 リニア中央新幹線が走るころ、北海道も大きく変わっている。30年度には、北海道新幹線が札幌まで延伸し、新函館北斗―札幌間(211キロ)は最高時速が260キロのままだとしても約1時間、東京―札幌間は約5時間で結ばれているはずだ。

 26日の北海道新幹線の開業は、まだ通過点。線路は夢物語の実現に向けて、先へと続いてゆく。さあ、出発進行!=おわり=(経済部の鈴木雄二が担当しました)