先日の新聞に函館―新青森間を走る特急スーパー白鳥と、走行試験中の北海道新幹線(しんかんせん)H5系(けい)車両が並(なら)んで停車している写真が掲載(けいさい)されたね。

  JR海峡(かいきょう)線の津軽今別(つがるいまべつ)駅(青森県今別町)で撮影(さつえい)したもので、スーパー白鳥が臨時(りんじ)停車して撮(と)れた貴重(きちょう)な写真なんだ。津軽今別駅は、来年3月の北海道新幹線開業で新幹線の奥津軽(おくつがる)いまべつ駅に生まれ変わる。今は1日2往復(おうふく)の特急白鳥だけが停車するけど、8月10日からは工事のため、この2往復も全て通過(つうか)になり、新幹線開業後は在来(ざいらい)線駅としては廃止(はいし)になりそうだ。

  それでは新幹線ができるまでは何も列車が止まらず、不便だよ。

  確(たし)かにその通り。でもすぐ隣(となり)に、普通(ふつう)列車が走る津軽線津軽二股(ふたまた)駅がある。この駅は、青函トンネル開通で設(もう)けられた津軽今別駅が開通する前からあった。だけど津軽今別駅とはつながっておらず、利用するには津軽線の踏切(ふみきり)を渡って階段(かいだん)を上る必要がある。津軽線は普通列車が1日5往復で、特急に比(くら)べて時間はかかるけど、10日からも青森のほか、乗り継(つ)ぎすれば函館にも行ける。

  なんで隣同士なのに別の駅名で、つながってもいないの。

  津軽今別はJR北海道の駅で、津軽二股はJR東日本の駅で別会社なんだ。運行ダイヤは乗り継ぎが考慮(こうりょ)されていない。市販(しはん)の時刻表(じこくひょう)には「隣接(りんせつ)しています」と小さく書いてあるけどね。乗り継ぐとあらためて初乗り料金が必要になるよ。

  同じJRグループなのだから駅名を同じにして使いやすくすればいいのに。

  JR東日本に新幹線開業後の見通しを聞いたら、乗り継ぎについても駅名についても「現段階(げんだんかい)ではお答えしかねる」との返事。ただ「お客さまが便利に使えるように列車の時間を設定することは必要と考えている」そうだから、今より使いやすくなると期待したいね。

  そういえば、JR北海道と、JR東日本の境界(きょうかい)は、青函トンネルの中なのかな。

  トンネル自体はJR北海道が管理している。函館から青森までの線路全体を「津軽海峡線」と呼ぶけど、実際は函館―五稜郭が函館線、五稜郭―木古内が江差線、木古内―中小国(なかおぐに)(無人駅)が海峡線、そして中小国から青森までが津軽線になる。このうち津軽線はJR東日本の路線で、中小国から北はJR北海道の路線だ。

  新幹線はどこに境目(さかいめ)があるの。

  北海道新幹線と東北新幹線は、新青森駅で接続する。新青森から北はJR北海道となり、青森市内もJR北海道の線路が通ることになるよ。なんだか不思議だね。でも例えば、山陽新幹線は、新大阪から九州・福岡(ふくおか)県の博多(はかた)駅まで全線をJR西日本(大阪市)が管理していて、九州新幹線の始発駅は博多駅なんだ。各地で地域(ちいき)の事情があるんだね。(星野真)