桜が開花する季節にエビかご漁の網に紛れてとれる魚の中に、クサウオ科の「サケビクニン」がいます。薄いピンク色をした奇麗な体色で、体長が40センチにもなり、体をゆらゆらさせて泳ぐ深海魚です。体はうろこがなくゼラチン状の柔らかい物質で覆われ、その下も弾力のある肉質です。ビクニンの名は、出家した女性を意味する「比丘尼(びくに)」の頭の形に似ていることが由来と言われています。浮袋を持たず、体には水圧の変化に耐えられるよう水分が多く含まれているため、深海から上げても飼育が可能です。