「幻の魚」と呼ばれる日本最大の淡水魚イトウが、産卵のため宗谷管内の河川を遡上(そじょう)している。雄と雌のペアによる産卵活動はピークを越え、まもなく終盤を迎える。サケ科のイトウは絶滅危惧種に指定され、寿命は25年以上。幅約3メートル、水深40センチほどの小川では、婚姻色の赤に染まった体長約80センチの雄同士が雌を巡って争い、ペアになったイトウは、雌が尾びれで川底の小石をはねて産卵床を作ると、雄が雌の周りを動き回り、体を震わせて産卵を促していた。卵は順調に育てば7月ごろにふ化する見込み。