太い足、鋭い爪と牙。保管用の木の枠に囲まれながらも、存在感を放っていた。北大植物園博物館(札幌市中央区北3西8)の収蔵庫に収められたヒグマの剥製だ。にらみつけてくるような気さえするのは、「人食いグマ」と恐れられた逸話のせいだろうか。1878年(明治11年)1月、石狩国札幌郡丘珠村(現在の札幌市東区丘珠町)などで開拓民の夫婦らを襲い、死者3人、重傷者2人を出した札幌丘珠事件。そのクマの剥製だ。