食欲をそそる独特の香気を放つギョウジャニンニク。お酒のあてにも絶妙

 大型連休明け、寝ぼけ眼で札幌市中央卸売市場青果棟に行くと、ギョウジャニンニクの芳烈な香りで目が覚めた。今が入荷のピークで5月中が旬。北海道の山菜では欠かせない存在だ。

 現在、出回っているのは山の中に自生する天然もの。毎年、自ら野山に分け入り採りに行くという目利きは、「どこで採れるかは教えられないよ。俺が行けなくなっても教えないね」と笑う。ただ、山にはイヌサフランなどギョウジャニンニクとよく似た毒草もあるため、注意が必要だ。

 茎が太いほど味わい深い。鉛筆ほどの太さになるまで5年ほどかかる。おひたし、卵とじ、酢みそ、天ぷらにして食べたり、ジンギスカンやペペロンチーノ、ギョーザの具に入れたりするとうまい。

 青果小売り・北都青果の吉川綾子さん(77)は「山のものは香りも味も濃い。食べると元気が出るんだよ」と話す。おすすめは「しょうゆ漬け」。軽くゆでてから冷まし、生じょうゆに漬けるだけ。独特の風味を楽しめることに加え、残ったしょうゆでチャーハンや煮魚を作ってもうまい。

 関係者らによると、9日現在、サイズなどにより差はあるが、小売店では50グラム当たり150円前後だ。(岩内江平)