介護関連の最新技術が学べるショールーム。萩生田知香志さん(右)が手にしているのが装着型の移乗介助ロボット。手前はセンサーによる見守り機能がついた電動式ベッド

人の声に反応して声を出すコミュニケーションロボット。手前はセラピー用のアザラシ型

ベッドから人をつり上げて移動させる電動式リフト。手前は電動式の歩行器

 電動式リフトや声を出すコミュニケーションロボットなど、最新技術を使った介護関連用品を「介護ロボット」として展示する体験、学習型ショールーム「ロボクラス」が札幌市白石区にお目見えした。介護の負担を減らす用具などを紹介する。

 今年1月に開設。高齢者向け住宅などを経営するアクティブ・ケア(札幌)が全面出資した、一般財団法人北海道介護ロボット推進協議会(萩生田知香志(はぎうだちかし)代表理事)が運営する。同協議会によると、介護ロボットに特化した本格的なショールームは、道内では初めてという。

 背景には今後、後期高齢者が急増するのに伴って見込まれる介護職員の不足がある。これを補うため、ベッドから人を持ち上げて移動させる電動リフトなど広い意味の「介護ロボット」の普及が有力視される。

 しかし、例えば電動リフトは1台50万円、人や物を持ち上げる際に腰の負担を軽くする、人工筋肉を活用した装着型の移乗介助ロボットは60万~70万円、電動式の歩行器は25万円と、いずれも高価だ。さらに機器の操作を覚える負担もあり、普及は進んでいない。

 「ロボクラス」には「ロボットと暮らす」「ロボットを勉強するクラスメートに」との思いを込め、15種類の製品を展示している。同協議会は今後、関連メーカーの最新情報を提供する会員を募るほか、介護の現場で介護ロボットの活用を指導する「ケアロボットアドバイザー」の養成講座も開く予定。さらに一般向けの講演や、介護・福祉系の専門学校での課外授業で知識の普及に努める。

 萩生田代表理事は「介護する人の大きな問題は腰痛。これさえ心配なければ介護事業に参加したいというシニア層も多いのです」と問題点を指摘する。その上で「介護ロボットは万能ではないが、腰痛を防ぐ電動リフト、装着型の移乗介助ロボットなどを有効な道具の一つとして普及させたい。厳しい労働条件が強調されがちな介護の現場をロボットで明るいイメージにできれば」と話している。(編集委員 福田淳一、写真・栗本充則)

 ショールームは白石区東札幌3の5。問い合わせは(電)011・811・4160へ。