地域の高齢者らの指導で「ふまねっと」を初めて体験する学生たち

学生にサークル設立を呼びかける森満学長

 今月開学した北海道千歳リハビリテーション大と、専門学校の北海道千歳リハビリテーション学院(ともに千歳市)が、介護予防運動「ふまねっと」の普及などに取り組む学生サークルの設立に向けて動きだした。地元の高齢者とともに地域の健康づくりに乗り出す狙いだ。11日には地域のお年寄りらが、この運動を学生に紹介する体験会を同校で開いた。

 ふまねっとは、釧路市生まれで全国に普及。50センチ四方のマスが横3列、縦8列に並んだネットを敷き、網目を踏まないように、指示されたステップでゆっくりと歩く運動だ。

 ステップは100種類以上あり、手拍子や歌と組み合わせて、楽しく安全に体を動かせる。歩行や認知機能の改善、転倒予防の効果が期待できるという。運動教室に参加したお年寄りが講習を受け、「サポーター」の資格を取って教える側になれることも特長だ。

 体験会には同学院の2年生約110人が参加。8年前からふまねっとに取り組む市老人クラブ連合会(市老連、72クラブ、約3600人)のサポーター8人や市介護予防センター職員、ふまねっとの普及団体のNPO法人地域健康づくり支援会ワンツースリー(札幌)の職員らから約50分間、運動を学んだ。

 学生たちは最初は足元を見詰めて慎重にステップを踏んでいたが、すぐにコツを覚えて笑顔に。ステップを踏み間違えると「あっ」「しまった」などと歓声を上げ、踏み違えずに課題を終えると拍手が湧いた。

 初めて体験した荻原来武さん(28)は「簡単そうと思ったが課題が増えると難しい。老いも若きも楽しめそうな運動。機会があれば地元の方とも交流したいですね」と感想を話した。

 サポーターの高橋園子さん(84)は「『おばあちゃん、できたぞ』と喜ぶ学生がいて楽しかった。また若い人たちと楽しみたい」と名残惜しそう。

 市老連によると、現在、15クラブで運動教室が開かれている。市老連事務局次長の中井智美さん(51)は「学生サークルができたら、運動教室がまだないクラブにも(開催の)働きかけができる。若い人の風を吹き込んで」と期待する。

 ワンツースリーによると、ふまねっとに取り組む学生サークルが設立されれば同校が初という。

 学生サークルを提案したワンツースリーの理事で、同大学長の森満さん(65)は「いずれ、大学にも活動を広げたい。多くの学生に、養成講習会やサークルに参加してほしい」と話し、「理学療法士や作業療法士になる学生たちにふまねっとのサポーターとなってもらい、地域に飛び込んでほしい。高齢者のサポーターと一緒に教えたり、お年寄りとの交流を通し、いろいろなことを学んでもらえれば」と期待している。

 ワンツースリーは5月下旬に学内でサポーターの1日養成講習会を開く予定。1人3千円の受講料は森さんが全額負担する。森さんは「この日を学生サークルの立ち上げにしたい」と話している。(編集委員 岩本進)