国特別史跡・三内丸山遺跡の本年度発掘調査報告会(青森県教委主催)が11日、青森市の縄文時遊館で開かれ、ため池状遺構が南北約20メートル以上の規模であることが新たに判明し、遺構北東側で縄文時代に埋没した沢も確認したことが紹介された。来場した考古学ファンら約70人が発掘担当者の説明に聞き入り、古代のロマンに思いをはせた。

 本年度の第40次発掘調査で、ため池状遺構周辺の地形がくぼ地であったことは分かったものの、東西の範囲や人為的に造られたものか否かは分からなかった。埋没した沢の調査では、上位の地層(縄文中期後葉、約4300~4100年前)から土器が出土したことから、この年代に完全に埋没したとみられる。

 発掘調査を担当した三内丸山遺跡保存活用推進室の濱松優介・文化財保護主事は「ため池状遺構は、自然科学分析の結果から常時水がたまるような状況ではなく、一時的に水がたまるような場所であったと考えられる」と説明していた。

 縄文時遊館内の「さんまるミュージアム」では9月3日まで、本年度の調査結果を紹介する「遺跡北端部の発掘 第40次調査最新情報展」が開催されている。