トヨタ自動車北海道(苫小牧市勇払)の社長を11年務めた田中義克氏(65)が6月に退任することが決まった。田中氏は、3代目社長として同社を道内最大の製造業に育て、道経連副会長を務めるなど経済界でも存在感を示してきた。自動車業界で先進技術の開発競争が激しさを増すなか、後任となるトヨタ自動車(愛知県豊田市)常務理事の北條康夫氏(60)には、ニーズに合わせた製品供給をいかに続けるか課題も突き付けられる。

 田中氏は2006年6月、トヨタ自動車の常務役員から就任。同年から無段変速機(CVT)の製造を始め、14年には自動変速機(AT)の生産量を上回る主力製品となり、CVTの生産を軸に業績も向上した。3月期売上高は、リーマンショックの影響で12年は1497億円まで落ち込んだものの、北米や中国向けへの生産が好調で16年は1710億円に回復した。

 10年に北海道機械工業会会長、14年には道経連副会長に就任。社長就任時に6%ほどだった道内部品調達率を20%弱に引き上げるなど、道内のものづくり産業の成長にも寄与した。