【根室】北方領土ゆかりの品や証言を北方領土遺産として掘り起こす事業を続けている根室振興局は12日、これまでの取り組みを振り返る報告会を根室市内で開いた。かつて根室と国後島を結んだ海底ケーブルの中継所「陸揚庫(りくあげこ)」(西浜町)がテーマに取り上げられ、専門家が国内最古の鉄筋コンクリート建造物である可能性があると指摘した。

 陸揚庫は幅3・8メートル、奥行き5・7メートル、高さ3・5メートルで、振興局によると建築年を特定できる資料は見つかっていない。海底ケーブル敷設(1900年)と同時に建設されたとすれば、日本初の鉄筋コンクリート建造物になるという。

 陸揚庫の保存活動を続ける元国後島民2世の久保浩昭さん(49)が講演し、根室と島をつないだ陸揚庫が「日ロの相互理解促進のシンボルになる」との考えを述べた。