【厚岸】釧路管内厚岸町の厚岸湖で、潮の干満を利用してシラウオを取る独特の「張り待ち網漁」が行われている。漁は10日に始まり、5月20日まで続く。

 張り待ち網漁は、上から見るとV字形になるように、湖内に100本以上の木の棒を立てて網を張るのが特徴。干潮から満潮へ変わる際の上げ潮に乗り、外海からくるシラウオを捕獲する汽水湖ならではの伝統の漁法だ。

 最盛期には厚岸湖全体で50軒の漁業者が漁に携わっていたが棒の設置に手間がかかるため、現在は同町奔渡(ぽんと)の林敏昭さん(54)、諒さん(21)親子だけになった。

 透き通ったシラウオは体長10センチほど。他の魚種や海草を取り除く作業は、鮮度を保つために船上で行い、ピンセットで根気よく1匹ずつ選別する。特に関東、関西方面で人気が高く、1キロ数千円から1万円以上で取引されるという。