テレビ番組も視聴できるスマートフォンの普及で、若者のテレビ離れが進む中、家電量販店の販売戦略も変化を迫られている。まもなく春の新生活の準備を見据えたセールの時期だが、セット商品からテレビが外れる傾向が顕著。ライフスタイルの変化やネットを通じた情報の氾濫で若者世代の考えも多様化しており、家電量販店もニーズに応えようと腐心している。

 「テレビはあまり見ないので買いません。どうしてもという時はスマホでも見られるので」。苫小牧市内の家電量販店を訪れた市内の専門学校生堀井都さん(20)はこう話し、春からの新生活に向け、冷蔵庫や洗濯機を熱心に比較していた。

 ケーズデンキ苫小牧店(新開町4)では、新社会人や学生を対象にした新生活関連のセット商品は、「冷蔵庫と洗濯機」「電子レンジと炊飯器」の2タイプが基本。「スマホが普及した2011年ごろから、若い世代のテレビの売れ行きは年々落ちてきている」(担当者)といい、テレビはここ数年、基本セットに入らなくなった。

 若者の消費動向に詳しいニッセイ基礎研究所の久我尚子主任研究員は「今の10~30代はインターネットで情報を比較することに慣れており、自分のライフスタイルに合った商品選びがうまくなっている」と分析。機能性の高さやお得感など「コストパフォーマンスを追求する傾向も強い」と特徴づける。