札幌を訪れる外国人観光客の間で、新たなお出かけコースが人気を集めている。低価格が売りの量販店、ドン・キホーテとゲームセンターの「はしご」だ。にぎわうのは、昼よりも夜。北海道らしさを体験できるわけでもないのに、何が彼らの心をつかむのか。

 商品が所狭しと並び、迷路のような通路を、中国や台湾などの外国人客がひっきりなしに行き交う。3月中旬の夜、札幌・狸小路にあるドン・キホーテ札幌店。午後9時をすぎると、さらにごった返してきた。

 「品ぞろえが良いから、お土産を買うことにしたの」。中国・上海の会社員リー・チェンさん(29)は、大量のストッキングをカゴに放り込んだ。他の客も化粧品や菓子類などをまとめ買いしている。中国人の爆買いが下火になったと言われるが、別世界のようだ。

 買い物を終えると多くは、隣のゲームセンター、タイトーステーション札幌狸小路店に向かう。既に北海道を何度も訪れているというタイの中学生プラチュアブ・カニンさん(15)のお目当ては、ボタンを操作して景品をつかみ取るクレーンゲーム。「札幌に来ると必ずここで遊びます」。同店の上杉信秋店長(53)は「日本の漫画のキャラクターグッズなどゲームセンター限定の景品を求めているようです」と喜ぶ。

 ドンキとゲームセンターのはしごが目立ち始めたのは「ここ1年くらい」(狸小路商店街の関係者)。「インターネットでドンキを知った」という客が多く、ツイッターやフェイスブックを通じて口コミで人気が広がっているようだ。