北海道新聞
login  ヘルプ

どうしんウェブ The Hokkaido Shimbun Press

2017年03月30日 木曜日(大安)

文字
小
中
大
  • RSS

ニュース > オピニオン > 卓上四季

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • mixiチェック
  • 印刷する

メモ登録閉じる

』についてのメモ

記事にメモを書き添えることができます。

障害者W杯

入社したての頃の話である。取材した車いすバスケットボールの選手に「記事が載るのは社会面、それともスポーツ面ですか」と聞かれて、戸惑った▼障害者スポーツをリハビリの一環と思うのか、一般の競技と見るのかを問うていた。恥ずかしながら30年前は健常者のスポーツとは全くの別物との意識があった▼実際に目にすれば、そんな先入観は吹き飛ぶというのに。車いす同士が激しくぶつかり合うバスケの迫力はリオ・パラリンピックのテレビ中継を通じても十分伝わってきた▼あすから障害者ノルディックスキーW杯札幌大会が始まる。15カ国からおよそ130人が集い、スキー距離とバイアスロンに挑む。参加者は想定の2倍以上というから、裾野の広がりを感じる▼パラリンピック競泳で21個のメダルを取った全盲の河合純一さんが、講演でこんな話をしていた。<文字を書くにはペンを持つ力、文字をイメージする力、イメージ通りに書く力が必要だが、目が不自由な人はイメージする力さえ補えば、書けるようになる>。どうすればできるようになるのか、補う発想こそ障害者スポーツの原点だという▼人間はそれぞれ体つきが違う。個性と言っていいかもしれない。どう用具を使い、体を動かし、不得手を補うのか。「眼鏡と一緒」と言って義足を使いこなす選手もいる。W杯に足を運べば、人間の可能性に触れる楽しみもある。2017・3・17

ニュースアクセスランキング(総合)

loading

※7日以内の新着記事を表示しています。

すべて既読にするclose

PR
PR