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2017年04月27日 木曜日(大安)

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学芸員

美術館や博物館で黒っぽい服を着て、部屋の片隅に立っている。時には来場者の質問にも応じてくれる。てっきり学芸員かと思っていたが、そのほとんどは監視員という別な職種だとか。オノユウリさんの漫画「美術館で働くということ」を読むと、学芸員の仕事の一端が分かる▼美術館では企画展を開く責任者となるが、交渉や予算確保も含めると5年かかるのはざら。高齢の作家に出展依頼状を書こうと、毛筆検定1級を取得した人もいる▼文化財保護も同様のようだ。展示品の保存状況を点検する地道な作業がある。どちらかといえば学芸員は文化財を守り、入場者がその価値を理解するのを助ける裏方に見えるのだが▼そんな実態をお分かりの上での発言だろうか。山本地方創生担当相が海外からの観光客誘致に絡め、「一番のがんは文化学芸員。普通の観光マインドが全くない。この連中を一掃しないと」と述べた▼中、高校時代にブラスバンド部に籍を置き、美術にも精通していると自負する人の言葉と思えない。観光客へのもてなし改善を求めるのなら、施設全体に注文を付けるのが筋だ。がん患者にも失礼だろう。聞いている方からすれば、患ったら社会から一掃される存在になるかのようにも取れる▼それにしても、今村復興相に続く閣僚の言葉の軽さにはあきれる。謝罪し、発言を撤回したところで、果たして本音はどうなのか。2017・4・18

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