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2017年04月27日 木曜日(大安)

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大造じいさん

椋鳩十の童話「大造じいさんとガン」を、小学校で習った方もいるだろう▼猟師の大造は狩りに出るが、上空にいるガンの頭領の機転で獲物が取れない。おびき出すためにおとりのガンを放ったが、ハヤブサに襲われる。頭領は人間のわなと知りながらも、おとりを救うために戦う。必死なその姿を見た大造はつぶやく。「おまえみたいなえらぶつを、ひきょうなやり方でやっつけたかあないぞ」▼小説や俳句をみても人間はガンに、どこか畏敬の念を持っているような気がする。ガンの漢字である雁は、一つの家(厂)に人(イ)と鳥(隹)が一緒にいる様子を表す。「葦(あし)をふくむ雁」という言葉もある。ガンは渡りの際、翼を休めるために海に浮かべる葦を口にくわえ飛び立つことから、用意周到の意味で使われるそうだ▼今、シベリアに向かうマガンが美唄・宮島沼で羽を休めている。夜明けとともに餌を求め、一斉に飛び立つ姿を「ねぐら立ち」と呼ぶ。雲が湧き立つような光景には圧倒される▼最近、飛来数が増え、自然のショーもにぎやかになったが、単純に喜べない。繁殖地のシベリアの温暖化が関係しているらしい。今は環境が良くても気温が上がり続ければ、生きにくくなるだろう▼人間界には温暖化対策に後ろ向きな超大国もいたりして、ガンはやきもきしているかも。大造ではないが、「ひきょうなやり方」と思われたくない。2017・4・19

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