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2017年06月29日 木曜日(仏滅)

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エスカレーター

道内の地方のまちで過ごした子ども時代、札幌に出る楽しみの一つにエスカレーターがあった。銀色のステップに足を乗せれば、自動的に体を上の階、下の階へと運んでくれる。地元にはもちろんそんな最先端の設備はなく、札幌のデパートに入るたびに、「未来」を感じていた▼さすがにいまは、地方都市でも大きめのショッピングセンターなどには、この設備がある。とくに珍しくもない存在となり、昔の自分のように目を輝かせたり、駆け回って遊んだりする子どもはほとんど見かけない▼普及が進んだからというわけでもなかろうが、急ぐ人のために片側を空ける習慣が広がった。関東以北は右側、関西は左側が多いとか。それもマナーかと思っていたが、そうではないようだ▼転倒事故の増加が懸念されている。動くエスカレーターの上を歩けばバランスを崩しやすくなる。接触によって誰かを転ばせる可能性も否定できまい▼体が不自由だと、脇を駆け抜ける人に恐怖を覚えることもあるのではないか。なのに、たとえば自由のきく右手でベルトにつかまりたいと思っても「右側は通路なのだから空けるべきだ」と言われたら―▼地下鉄のホームから地上に出るまで何基も乗り継がなければならないこともある。だが、駆け上ったところで違いはわずか。多少忙しかろうと、エスカレーター上を走らなくても済む時間のゆとりを持ちたい。2017・6・19

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