今冬、道内の養鶏場で初めて検出され、野鳥への感染も相次いで発覚している高病原性鳥インフルエンザウイルスについて、道は渡り鳥が本州での越冬を終え、北上を始める年明けから春にかけての流行に警戒を強めている。鳥インフルエンザにかかりにくい種類の野鳥への感染も確認されており、専門家は今季のウイルスの感染力の強さを指摘している。

 ハクチョウやカモなどの渡り鳥は、主に10~12月にサハリンルートやカムチャツカ半島ルートで道内に飛来し、一部が本州に向かう。本州では、日本海ルートや朝鮮半島ルートで国内に来た渡り鳥と同じ湖沼で越冬する例もあるという。

 道内での鳥インフルエンザは、北方のルートで飛来した渡り鳥から直接広がる例があるほか、北方ルートの渡り鳥が本州で西方ルートの渡り鳥と接触することで感染し、北上する際に広がる例もあるという。今季は韓国で鳥インフルエンザが流行しているため、朝鮮半島ルートの渡り鳥が感染している可能性が高い。

 国内で最も感染が広がった2010年秋から11年春には、9県の24養鶏場で約185万羽を殺処分した。10年末までの感染は養鶏場1カ所だったが、残りの23カ所は11年1~3月に集中していた。今季は28日までに十勝管内清水町を含む5道県の7養鶏場で感染を確認。道農政部は「10~11年と比べてペースが速く、年明けも引き続き要注意だ」と警戒する。