札幌市円山動物園アフリカゾーンの業務の指名競争入札を巡り、市が入札を行わずに特定業者に発注した疑いがある問題で、市は13日、アフリカゾーンでの架空入札を認めた上で、モンキーハウスの業務でも同様の不正があったと発表した。市はこれらの問題と、既に明るみに出た同市北区の麻生球場の工事を巡る官製談合防止法違反事件に関し、同日付で職員計10人を減給の懲戒処分などとした。

 市の記録では2015年6月、アフリカゾーンの柵設置業務の指名競争入札には5社が参加。札幌の建築金物製作会社が320万円(税抜き)で落札したが、同社の元社員が「入札は架空」と市に通報していた。

 13日、記者会見した市行政部の渡辺寛也部長らによると、担当職員らは建築金物製作会社が落札したとする偽の書類を作り、入札があったように偽装。14年のモンキーハウスの修繕工事でも、3社の指名競争入札で同じ建築金物製作会社が128万円(税抜き)で落札したとする偽の書類を整えていた。「担当職員から事前に落札金額を伝えられた」とする元社員の証言については、市側は「金額の指示はない」と否定した。