1997年に小樽港で拳銃などを所持したとして逮捕され、懲役2年の判決を受け服役したロシア人元船員アンドレイ・ナバショーラフさん(47)の再審(裁判のやり直し)判決公判が7日、札幌地裁であり、中桐圭一裁判長は無罪を言い渡した。道警のおとり捜査の違法性には言及しなかった。検察側も無罪判決を求めており、控訴を見送る公算が大きい。有罪確定から18年を経て、ナバショーラフさんの無罪が確定する。

 有罪確定から18年

 札幌高裁によると、道内での再審無罪判決は、北見市の営林局員が殺害された「梅田事件」で86年に釧路地裁が無罪を言い渡して以来、31年ぶり。

 札幌地裁は昨年3月、捜査に携わった元警部の証言に基づき、道警のおとり捜査を「重大な違法」と認定。「違法捜査で得られた証拠は排除し、無罪を言い渡すべきだ」として再審開始を決定した。検察側はこの決定を不服とし即時抗告。札幌高裁はおとり捜査の違法性を明確に指摘しなかったが、道警がおとり捜査を隠すために捜査書類を偽造したことは違法だとして再審開始の結論を支持した。