ドイツの民間学術団体が札幌で盗掘されたアイヌ民族の遺骨1体の返還を決めた問題で、発掘場所は北大近くの公園、偕楽園(かいらくえん)緑地(札幌市北6西7~北区北7西7)周辺にかつてあったアイヌ集落(コタン)だったことが、北大の小田博志教授(人類学)が同国で行った調査で判明した。1882年(明治15年)に同国で発行された学術雑誌に「カイラクエン」の名称が記されていた。

 79年に盗掘し、遺骨を母国に持ち帰ったドイツ人旅行者ゲオルク・シュレジンガー本人の翌年の報告には発掘場所の具体名はなく、「政府の試験農場」といった報告の内容から歴史の専門家が偕楽園周辺の可能性を指摘していた。