アイヌ民族の女性が受けている民族と女性による複合差別の解消を目的とした全国組織「アイヌ女性会議―メノコモシモシ」の設立総会が23日、札幌市内で開かれた。2020年の道内開催を目指す食に関する先住民族の世界集会「先住民族テッラ・マードレ(ITM)」の事前イベントを、今年10月28、29日に札幌市内で開くことを決めた。

 アイヌ語で「メノコ」は女性、「モシ」は目覚めるの意味。北海道アイヌ協会などによるとアイヌ民族の女性による全国組織は珍しいという。設立メンバーとして、札幌市や釧路市、胆振管内白老町のアイヌ民族の女性約50人が参加した。

 総会には来賓の国会議員や企業関係者を含め約80人が出席。冒頭、アイヌ民族の伝統舞踊が披露された後、札幌アイヌ協会の多原良子副会長が代表に就任し「アイヌ女性の活躍の場が世界へと広がるように力を合わせていきたい」と訴えた。今夏にも、複合差別解消を目指した市民講座やアンケートを実施する。

 ITMは地域伝統の食文化を見つめ直して持続可能な社会の構築を目指すスローフード運動の一環。事前イベントは、道内開催の機運を盛り上げるのが目的で、アイヌ料理を提供したり、食をテーマに勉強会を行ったりする。

※「メノコモシモシ」の「シ」は小さい字